健速素戔鳴尊
八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を。
「健速」は勇猛迅速の意で、荒神で有名なこの神様を表す
称辞。黄泉から戻ったイザナキノ命が禊ぎを行なった際、
洗った左の目からは天照大御神が、右の目からは月読命
が、そして鼻からは素戔鳴尊が生まれたと云われます。
イザナキノ命はこれらの神々を「三貴子」とたいそう喜びまし
たが、素戔鳴尊は乱暴者であった為に、八百万の神々に
よって高天原を追放されてしまいます。追いやられた素戔鳴
尊は出雲へ下り、八岐大蛇(やまたのおろち)に狙われて
いた櫛名田比売(くしなだひめ)を救い、妻に娶りました。
そして二神の間には、八島士奴美神(やしまじぬみのかみ)と
いう神様が生まれたとされます。
<参考文献:「古事記」講談社芸術文庫>
12000ヒット記念に、雪音様よりリクエストを頂きました捧げ物であります。